9月8日日本時間深夜2時、AppleEventで期待通りiPhone14が登場!iPhoneは色々と事前にリークも出たりするのでワクワクよりは答え合わせ感が出てしまうので極力情報に触れないようにしていたのだけれど、正式に発表されたということで情報確定。しっかりとiPhone14の検討ができるわけです。
自分のこれまでのスマホ経歴はiPhone4s→iPhone6→iPhone8→iPhone12という順番で購入している。純iPhoneユーザーだ。
だいたい2〜3年周期でスマホを買い替えていることになる。前回のiPhone購入は2年前。そろそろバッテリーもへたってきたし買い替えちゃおうかなー!とうきうき。
しかし、タイトルで既に結論づけているがiPhoneを買い替えることは今回見送ろうと思った。候補を比較しながら理由をつらつらと書いていきたいと思う。
前提条件
・iPhone12(256GB)から乗り換えたい
・サイズはiPhone12基準で考えたいのでiPhone14Plus、iPhone14ProMaxは対象外
・用途はブログの写真撮影、YouTube撮影、MBAやiPadへテザリング
・スマホ2台持ち運用なので重たいのはちょっと。。。
無印は進化感が乏しい
iPhone14はiPhone13からの進化ポイントがあまりない。ざっとあげるとこんな感じ
機能 | iPhone12 | iPhone13 | iPhone14 |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 6.1インチ 60Hz ノッチ有 | 6.1インチ 60Hz ノッチ有 | 6.1インチ 60Hz ノッチ有 |
ビデオ再生時間 | 17時間 | 19時間 | 20時間 |
チップ | A14 Bionic | A15 Bionic | A15 Bionic |
画面輝度 | 625ニト | 800ニト | 800ニト |
サイズ | 146.7x71.5x7.4mm | 146.7x71.5x7.65mm | 146.7x71.5x7.8mm |
重量 | 162g | 173g | 172g |
メインカメラ | F1.6 / F2.4 メイン / 広角 | F1.6/ F2.4 メイン / 広角 | F1.5/ F2.4 メイン / 広角 |
SIMカード | デュアルSIM nano-sim / eSIM | デュアルeSIM nano-sim / eSIM | デュアルeSIM nano-sim / eSIM |
価格 (2022/9/9時点) | 64GB 92,800円 128GB 99,800円 256GB 114,800円 | 128GB 107,800円 256GB 122,800円 512GB 152,800円 | 128GB 119,800円 256GB 134,800円 512GB 164,800円 |
バッテリー関連は順当に進化している。カメラも多少は性能が良くなっているが実感することができるレベルか自分の感性だとちょっと怪しい。個人的にはeSIM2枚に対応できるiPhone13以降は柔軟な回線運用ができるのが羨ましい。回線乗り換えを検討する時に片方SIM必須になると並行する期間が面倒だ。
自分はiPhone12からの乗り換え検討組だから多少進化していると感じることができるが、iPhone13→iPhone14を検討している人からするとより変化に乏しいのではないだろうか。チップは変更なし。わずかにバッテリー持ちがよくなったくらいで特筆すべき点がないのではないかと思うのが正直なところ。
最近の値上げによるApple製品の割高感に比較して進化の度合いが追いついていないように思えてしまい、乗り換え欲が若干弱くなってしまうのが今回のiPhone14に感じた第一印象だ。
Proは進化こそしている
iPhoneProも比較してみよう。
機能 | iPhone12 | iPhone13Pro | iPhone14Pro |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 6.1インチ ー ー ノッチ有 | 6.1インチ 120Hz対応 ー ノッチ有 | 6.1インチ 120Hz対応 常時表示ディスプレイ Dynamic Island |
ビデオ再生時間 | 17時間 | 22時間 | 23時間 |
チップ | A14 Bionic | A15 Bionic | A16 Bionic |
画面輝度 | 625ニト | 1000ニト | 1000ニト |
サイズ | 146.7x71.5x7.4mm | 146.7x71.5x7.65mm | 146.7x71.5x7.8mm |
重量 | 162g | 203g | 206g |
メインカメラ | F1.6 / F2.4 メイン / 広角 光学式手ブレ補正 | F1.5/ F1.8 / F2.8 メイン / 広角 / 望遠 センサーシフト式 光学手ぶれ補正 | F1.78/ F2.2 / F2.8 メイン / 広角 / 望遠 第2世代センサーシフト式 光学手ぶれ補正 |
SIMカード | デュアルSIM nano-sim / eSIM | デュアルeSIM nano-sim / eSIM | デュアルeSIM nano-sim / eSIM |
価格 (2022/9/9時点) | 64GB 92,800円 128GB 99,800円 256GB 114,800円 | 128GB 107,800円 256GB 122,800円 512GB 152,800円 1TB | 128GB 149,800円 256GB 164,800円 512GB 194,800円 1TB 224,800円 |
昨年のiPhone13Proから順当にバッテリー強化されている。重量は比較して3g増。
常時表示ディスプレイが搭載されるが個人的には別になくても気にならない。Apple Watchの常時表示ディスプレイもあれば便利だけど通常時との情報量に差が出るので結局不満が残るからだ。
大きなデザイン面の変化
デザイン面ではDynamic Islandというノッチの進化系が搭載された。
ノッチが文字通りIsland(島)となって画面上に存在している。結局パンチホール残るのか、と思いきやそこはさすがのApple。ソフトウェア側と連携をすることでパンチホールが存在することをUX全体でアプローチして自然と受け入れられるようになっている。動画を見ていると結構面白そう。とはいえ純正以外のアプリでは対応もまちまちだろうし、結局パンチホールがあることには変わりないのである意味信者度合いが試されているとも言える。でも実機で見たら絶対テンションあがる。間違いない。
Face IDはさらに進化をしていく(といいな)
自分はiPhoneをはじめとしてApple Watch、iPad、MacBookと一通りのApple製品を揃えている。Face IDはコロナ後にマスク社会となる中で成功率が不足していることが指摘されていたが精度向上、Apple Watchとの連携によって初期に比べるとだいぶ不満がなくなってきたのも事実。なによりTouch IDと違って親指を所定の位置に持ってくるということがなく、がさつな自分には嬉しい。
仕事の都合でiPhoneSE2を使用しているがTouch IDとFace IDを併用することは地味にストレスに感じる。せめてどちらかに統一できればいいのだが、そうもいかないので頭の切り替えコストがかかっていると感じる。そしてTouch IDとFace IDどちらかと言われれば自分はFace IDの方が便利だと思う。根強いTouch ID信仰があるのも事実だが、よりFace IDが便利になってくれれば自分はそれでいいと思う。
結局Lightning端子は滅びず
Lightning端子は今回のiPhoneも引き続き継続採用。落胆している人も多いがおおむね既定路線。
USB-Cを採用して外付けSSDでiPadやMBAとのストレージ共通化とかできたら便利だなーと思うが、今後すんなりと採用されるだろうか。個人的にはMagSafe充電時の発熱を改善して非接触充電オンリーにしたら面白いと思うのだけれど、どう転ぶかはもう少し先の未来でわかるだろう。2024年秋にEUで充電器をUSB-TypeCに統一する法律が施行されるので、そのタイミングまでにAppleがどのように対応するか注目だ。早ければ来年のiPhone15でUSB-C仕様のiPhoneに出会えるかもしれない。
ちなみに個人的な意見として、単純なスマホ用途としてはもうUSB-Cである必要性はないのではと思ってしまうが、一方で写真、ビデオが大容量化していくなかでAirDropのワイヤレス転送だと心許無くなってきているというのも事実。単純に端子をUSB-Cにして終わらせるのか、それとも新たな第3の道を見出すか。折り合いをどうつけていくかがAppleに課せられたミッションだと思う。その点で今回のiPhone14は変更なしのLightning。上下関係なく使用できる画期的なLightning端子を世に出したAppleであってもイノベーティブであり続けることは難しいだろう。しかし時代は変化を求め、Lightningの時代の終わりは確実に近づいている。
結論、iPhone14は買わない
買わない理由は結局進化の度合いと値段が釣り合っていないと感じたから。iPhone14Proが有力候補だったが256GBで16万円超えはさすがに気軽に買うことはできない。自分は今年のiPhoneを購入するつもりで年初に10%還元のAppleギフトカードを10万円分購入したのだが円安が激しく、結局Appleギフトカードではなく米ドルに両替しておいた方が30%お得だった。やるせねえ。
為替は素人に推測できるものでもないので結果論でしかないが、円安が続くようであればさらなる値上げに繋がっていくだろう。ただでさえ安くないApple製品には高い期待というハードルがあるので、今回は次のイノベーションへの期待を持ちつつ次iPhone以降でUSB-C問題への対応がどうなるかひとまず待つことにした。iPhone14を妥協的に買う考えもあったが、だったらよりリーズナブルなiPhone13でもいいかとなるしiPhone12→iPhone13ではおそらく乗り換えによる感動が薄いだろうなという思いもあった。ここらへんは自分の中でもしっかり整理できていないのでまずは飛びつくのはやめておこうかなというスタンス。当面はiPhone12を使っていこうかなと思っている。バッテリーもへたってきてはいるけど1日は使えるからね。
というわけで、ガジェットブロガーを名乗っているものの、趣味でやっているだけの身にはほいほいと買える経済力もないということで今回は泣く泣く見送ることにした。Appleギフトカードの使い道はゆっくり考えよう。。。