タッパー弁当の限界、スタイルの模索
お弁当を持って行く人にとって、お弁当箱をどのように持ち歩くかということは大きな課題だと思う。
うきうきで持って行ったお弁当が寄っていたり、汁漏れを起こしていたりするとテンションは下がる。せっかくお昼にお弁当を食べるのであればおいしく楽しく元気よくランチタイムと洒落込みたいものだ。
自分はというと、結婚を機にお弁当派となった。いわゆるタッパー弁当。独身時代弁当デビューから3日と持たず挫折したので弁当箱は買わずに500mlくらいのタッパーにご飯とおかずを詰めて持っていく生活がかれこれ2年近く続いている。
毎朝早起きして作ってくれる妻に感謝しつつお弁当を持って行くのだが、タッパー弁当のため汁漏れが怖く持ち運びはコンビニの袋やランチボックスを使っている。片手に通勤鞄、片手にランチボックスといった感じだ。
しかし、自分は基本的に所持スロットが1しかないようで割と忘れ物が多い。手に持っていないと忘れる。どこかに置くと忘れる。レベル30を超えてもスロットが増えない。悲しい。
弁当は日頃持ち歩くものではないのでデスクに置いておけばいいのだが、そうすると帰るときに持つのを忘れてしまう。忘れないように食べ終わった後に通勤鞄に押し込んだりしていたが、食べ終わった後とはいえ汁漏れが発生したりしてコンビニ袋がダメになってしまったりしていた。鞄に漏れることはなかったがとても危ない状態だ。しかし持ち帰り忘れて翌日のお弁当が食べれなくなるのも非常によろしくない。
理想としては通勤鞄に全てが収まっている状態が一番だ。しかしタッパー弁当は平置きが難しく、密閉性こそそれなりにあるものの縦向きに置くことは想定されていない。パッキンが付いているとはいえ汁漏れ対策が万全ではないことはこれまでの使用で分かっていた。
そうなってくると弁当箱だ。弁当箱は弁当を持ち運ぶことに特化したアイテムだからきっといいものがあるに違いない。そんなこんなでリサーチ開始。要望をまとめるとこうだ。
お弁当箱への要望
・鞄で持ち運べるようになりたい
・汁漏れが発生しない
・洗いやすい
鞄で持ち運べるのは大前提だ。そのためには汁漏れが発生しないことはもちろん、形状も気になる。お弁当箱のサイズ、形状によっては鞄への収まりが悪いこともあるからだ。毎回パッキンを取り外したり細かい分解清掃が必要なのもNG。日頃の使い勝手の良さも重視したい。
現在の鞄は容量には余裕があるものの上手く使いこなしていきたいところ。通勤鞄に弁当箱を入れるということは汁漏れしたときの被害は甚大だ。対策には慎重を期したい。
購入したのはフードマン
ここでやっとタイトル回収。選ばれたのはフードマンでした。
フードマンの特徴
・超薄い、食洗機OK
・汁漏れしにくいパッキン構造
・エリア分けをしてあって詰め方がパターン化できる
購入したのは600mlのモデル。タッパーが500mlだから今より少し増量になる。
アマゾンで購入後即到着。
シンプルな包装。SNSで話題!と誇らしげ。Google検索で「弁当、縦」で検索したら真っ先に出てくるだけあって実力は折り紙付きのはず。
裏に製品紹介と説明が書かれた紙が一枚。あとは本体。
蓋を開ける。超固い。固すぎて最初開けられないんじゃないかと思ったくらいに固かった。非力ボーイなので仕方ないのだが女性は苦労するかもなと思いつつ、汁漏れを徹底的に防ぐというプロダクトの気合いを感じた。
サイズ感はコミックスより一回り大きい、幅21×奥行14.5×高3.6cm。厚みは3.6cmなので単行本より少し厚みがある感じ。
鞄で使用している無印のガジェットポーチと厚みを比較。こうしてみると薄さが際立つ。この薄さで縦置き可能であれば鞄の中にしっかり収まるだろう。
さっそく弁当を詰めてもらった。エリアが区別してあるので混ざったり分量の比率は一定になる。ただし高さが3.6cmと低めなので入れるおかずの高さに注意が必要だ。
ちなみに、お米はお茶碗一杯分程度入る。しっかり食べたい人はもう一回り大きい800mlサイズの方がいいかもしれない。
いざ縦置き実践!
さっそく会社へフードマンを持っていく。もちろん鞄に縦置き。とはいえ汁漏れが怖いのでジップロックに入れた。果たしてどうなるか、と思ったがそんな心配は無用でしっかりと汁漏れすることなくランチタイムを迎えることができた。心強い。
さっそくフードマンの蓋を開けようとするが、やはり蓋がかなり固い。力任せに開こうとすると中身をぶちまけて泣くことになってしまうので慎重に蓋を開ける。というか、もはや開けるというより取り外す作業だ。パッキンの密着力と内容物の温度低下による減圧効果もあってかなり固い。悲しいかな爪がやわらかいので蓋に負けて爪が痛くなる。マイナスドライバーでこじ開けたくなるレベルだが弁当箱にマイナスドライバーを突き立てている同僚がいたら確実に噂になるので慎重に慎重に手で開けて行く。
そして無事開けることができた。
事前に縦置きすることを把握した妻が対策してくれたおかげでおかずはばっちり。ご飯は後でさらに自分で+2口分くらい詰めて寄らないように対策したつもりだったが詰め方が足りなかったようで少し寄っている。ただこれ以上詰めるともはや四角い餅になりかねないレベル。今回もご飯の密度は相当高かった。自分の場合500ml→600mlなので単純に20%アップなのだがご飯の詰め具合はもっと増えたように感じる。これは縦置き弁当を使って気づいたポイントだ。800mlにしていたら相当なボリュームになっていただろう。あとは薄型のメリットとして上方向に空間が余ることはほぼないのでおかずも弁当箱の容量をしっかり使い切っていてボリューム不足を感じさせないし見栄えがいいのも嬉しい。
持ち帰ってお弁当箱を洗ってみると白地なので洗い残しなんかも気付きやすく、コーナーが丸いので洗いやすい。そしてパッキンが一体型、食洗機もOK、ここらへんの使い勝手が結構いいのも購入の決め手だったので前評判通りで満足。
結論 開けにくい!だが汁漏れしないのは超嬉しい
その後も使い続けたがやっぱり蓋が固い。事前に弁当を冷ましておくか空気抜き弁でもあればまた違っただろうが汁漏れ対策という意味では漏れないように蓋をしっかりする。というとてもシンプルな解法だ。
その固ささえ許容できるのであれば縦置きをして鞄のスペースを有効活用できるし、複数の荷物を持つことから解放されることでより快適に過ごすことができるだろう。汁漏れはパッキンの経年劣化などでも発生すると思うので僕はジップロックに入れて持っていこうと思う。自分は買わなかったがオプションでコンパクトなボックスやお箸入れなんかもあったりするので自分の鞄事情と相談して買い揃えるといいかもしれない。
最近自分でお弁当を作っていないなと自省しつつ。今回はお弁当箱を変更して鞄の中身を改善したお話でした。